結論から申し上げますと、リナリアの花言葉に不吉・呪い・裏切りといった「怖い意味」は存在しません。植物図鑑や西洋の花言葉体系(Language of Flowers)を網羅的に検証しても、ネガティブな象徴として扱われている公式記録は見当たりません。
それにもかかわらず「怖い」と検索される背景には、主に2つの心理的・視覚的要因が存在します。
第1の要因は、「乱れる乙女心」「私の恋を知ってください」という感情の強さです。内に秘めた片思いの切実さや、感情の揺らぎをストレートに表現した言葉であるがゆえに、「重い感情」「執着や情念」と過剰に解釈してしまう受け手が一部に存在します。
第2の要因は、近縁種である金魚草(キンギョソウ=Antirrhinum)との混同です。金魚草は枯れた後の種鞘が「人間の頭蓋骨(ドクロ)」に酷似していることで知られ、欧米では魔除けや死の象徴として扱われる歴史があります。同じゴマノハグサ科(現オオバコ科)で見た目も似ている姫金魚草(リナリア)が、その不気味なイメージと誤って結びつけられたことが噂の根源です。