ジムニーシエラ(型式:JB74W)は、スズキが製造・販売する小型四輪駆動車です。一見すると軽自動車規格のジムニー(JB64W)とボディシェルを共有していますが、法規上の区分や心臓部、足回りの設計思想には明確な一線を画しています。
ジムニーとの決定的な違いを象徴する最大の要素は、心臓部に搭載されたエンジンと車幅のスケールです。軽ジムニーが660cc直列3気筒ターボエンジン(最高出力64PS)を搭載するのに対し、シエラには自然吸気の1.5L直列4気筒「K15B型」エンジンが採用されています。低回転域からフラットで粘り強いトルクを発生させ、日常の街乗り発進時から高速道路の合流、急勾配の登坂路まで余裕のある動力性能を発揮します。
さらに外観上を決定づけるのが、迫力あるオーバーフェンダー車幅です。左右のフェンダーモールによって全幅は1,645mmへと拡大され、軽規格(1,475mm)に対して170mmワイド化。これに伴い前後のトレッド(左右タイヤの間隔)も約130mm広げられており、視覚的な重厚感だけでなく、横風に対する耐性やコーナリング時の踏ん張り性能が根本から強化されています。