高校生活のQOL(生活の質)を大きく左右するのが、日々の通学ギアです。中学校と比べて行動範囲が広がり、荷物の総重量が7kg〜10kgに達することも珍しくない高校生にとって、身体への負荷を軽減するギア選びは学問や部活動への集中力に直結します。
通学リュック選びでは、容量30L前後(部活生は33L〜35L)が現在のデファクトスタンダードです。教科書やノートのほか、端末を安全に保護するクッション付き「独立PCスリーブ」の有無と、突然の雨から高価な機材を守る「撥水・防水生地(ターポリン素材等)」の採用が絶対条件となります。ノースフェイスのヒューズボックスシリーズや、コールマン、イーストボーイなどの定番ブランドが支持される理由は、過酷な3年間の酷使に耐えうる縫製強度にあります。
足元を巡る永遠のテーマ「スニーカーか、ローファーか」の議論については、実用重視のシフトが明確になっています。校則で指定がない限り、毎日の登下校や自転車通学にはクッション性の高い黒・白系スニーカーが圧倒的に有利です。ローファーを着用する場合でも、硬い本革ではなく、スニーカーのような歩行感を実現した「軽量撥水ソフト合皮ローファー(アシックス商事のテクシーリュクス派生モデルやハルタのライトタイプ)」を選ぶ生徒が多数派を占めています。
さらに見落とせないのがお弁当箱と保冷バッグです。高校には給食がないため、真夏の教室や部室での保管環境に配慮しなければなりません。抗菌加工が施されたドーム型ランチボックスに、密閉性の高い保冷バッグと強力な保冷剤を組み合わせるスタイルが標準です。男子生徒向けには1段で900ml以上入る大容量かつ食洗機対応タイプ、女子生徒向けにはサラダやデザートを別添えできる2段タイプや保温スープジャーが選ばれています。