『アララの呪文』のクレジットを見て驚く人が今なお多いのが、その歌い手(ボーカル)の顔ぶれです。メインボーカルを務めるのは主人公・まる子(声優:TARAKO)ですが、楽曲全体に絶妙なユーモアと厚みをもたらしている合いの手・男性コーラスは、お笑いコンビ・爆笑問題(太田光・田中裕二)が扮するネズミのキャラクター「爆チュー問題」が担当しています。
当時、フジテレビ系列の子供番組『ポンキッキーズ21』で絶大な人気を誇っていた爆チュー問題と、同じくフジテレビの看板アニメである『ちびまる子ちゃん』のコラボレーションは、局の垣根を越えた一大企画として大きな話題を呼びました。原作者のさくらももこ氏が生前、爆笑問題のウィットに富んだ知性を高く評価していたことから実現した座組であり、まる子の愛らしいハスキーボイスに、太田氏の破天荒なガヤと田中氏の正確なハイトーンボイスが重なり合うことで、唯一無二のグルーヴが生まれました。
2026年に惜しまれつつ旅立ったTARAKOさんの温かい歌声と、爆笑問題のテンポの良い掛け合いは、2026年の今聴き返しても一切の色褪せを感じさせないエネルギーに満ちています。