店を切り盛りする責任者を指す言葉として「ママ」と「マスター」がありますが、ゲイバーにおいてはどのような違いがあるのでしょうか。その役割と呼び方の基本を押さえておくと、店選びやコミュニケーションがよりスムーズになります。
ゲイバーにおけるママの役割は、単なる接客やドリンク作りにとどまりません。「空間のプロデューサー」であり「コミュニティの母」として、店内の空気感を一瞬でコントロールする役割を担っています。初対面の客同士を自然につなぎ、居心地の悪い思いをする人が出ないよう目配りを欠かしません。
一方で、「マスター」との違いには明確な法律上の定義はなく、店舗のコンセプトや本人のキャラクターによって使い分けられます。
- ママ:オネエ言葉を使う店、女装バー、あるいは伝統的な対話型ゲイバーの責任者。情の厚さや華やかさを前面に出すスタイルが多い。
- マスター:短髪やヒゲなどマスキュリン(男らしい)な雰囲気を売りにするバー、オーセンティックなショットバー、落ち着いた会員制バーなどの店主。オネエ言葉を使わず、寡黙または自然体で接客する傾向がある。
呼び方のマナーとしては、名刺や看板に書かれた源氏名に「ママ」を付け、「〇〇ママ」と呼ぶのが最も自然で喜ばれるスタイルです。いきなり呼び捨てにしたり、「おじさん」「お兄さん」と呼んだりするのは避けましょう。敬意を込めて「ママ」と呼ぶだけで、カウンターの距離感はぐっと縮まります。