初期研修の2年間を描き切る本作のクライマックスでは、まどかがどの専門診療科を選択するのかという大きな決断が描かれます。
各科ローテーションを経て、外科のダイナミックさ、救急科のスピード感、内科の深い病態考察など、それぞれの魅力と過酷さを知ったまどか。数々の失敗を重ね、患者の看取りに涙し、指導医から厳しい叱責を受けながらも、彼女は「自分がどのような医師として生きていきたいのか」という問いに真摯に向き合います。
結末において、彼女は完璧なスーパードクターになるわけではありません。迷いや未熟さを抱えながらも、目の前の患者一人ひとりの声に真摯に耳を傾ける「臨床医としての第一歩」を踏み出すところで初期研修を修了します。この地に足の着いたラストシーンこそが、読者に深い余韻と感動を与えました。
なお、本作にはその後の成長や女性医師特有の悩みにフォーカスした『まどか26歳、研修医やってます! 女の子編』や『まどか26歳、研修医やってます! 泣きたい夜編』といった続編シリーズが刊行されています。結婚・出産といったライフイベントと医師としてのキャリアの両立など、さらに一歩踏み込んだ現代的な課題が描かれており、本編とあわせて読むことでより深い洞察を得ることができます。
現在、主要な電子書籍プラットフォーム(コミックシーモア、ebookjapan、Kindleなど)やKADOKAWAの公式WEBマガジン等では、第1話を中心とした無料試し読みが広く提供されています。購入を迷っている方は、まずは冒頭の数エピソードをチェックしてみるのが確実です。