演劇界には時折、「人気アイドルの起用はチケットを完売させるための興行的な客寄せに過ぎないのではないか」という穿った見方が存在します。しかし、藤原丈一郎に関してはこの手の批判は完全に的外れと言わざるを得ません。
彼は小学生時代に関西ジャニーズJr.へ加入し、同世代が次々とデビューしていく中で、17年以上もの長きにわたり劇場の舞台裏で悔し涙を呑んできました。先輩たちのバックダンサーから始まり、松竹座の過酷なステージで鍛え上げられた職人気質は、若手舞台俳優の中でも群を抜く現場対応力を生み出しています。
厳しい演出で知られるベテラン演出家たちが彼を起用し続けるのは、単なる集客力ではなく「舞台稽古における真摯な姿勢と、演出意図をミリ単位で具現化する読解力」があるからです。ネット上の安易な先入観は、一度でも彼の生の芝居を目撃すれば完全に払拭されます。
【プロの結論】藤原丈一郎の舞台を観るべき人・配信や映像で十分な人の判断基準
演劇ジャーナリズムの視点から、どのような観客が劇場へ足を運ぶべきかを客観的に提示します。
【劇場で生観劇すべき人】
- なにわ男子のアイドル活動だけでなく、藤原丈一郎という表現者の本質・深淵を体感したい人
- ストレートプレイ、本格会話劇、人間の内面をえぐる骨太な演劇作品が好きな人
- 劇場の生々しい空気感、役者の息遣いや劇場の静寂そのものを楽しみたい人
【テレビ番組や配信で楽しむのが向いている人】
- キラキラした王道アイドルソングのパフォーマンスや、ファンサ(ファンサービス)のみを期待している人
- シリアスなテーマや不条理劇、結末がすっきりしない社会派の物語が苦手な人
- 高倍率な争奪戦による過度なストレスを避け、気楽にエンタメを消費したい人