黄緑色のおりものは病気のサイン?原因と放置リスク・受診の目安を徹底解説

黄緑色のおりものは病気のサイン?原因と放置リスク・受診の目安を徹底解説

黄緑色のおりものは病気のサイン?原因と放置リスク・受診の目安を徹底解説とはどんな影響があるのか? 主要なファクトを簡潔に解説します。

医療現場のカウンセリングにおいて、患者が最も受診を遅らせる要因が「かゆみを感じないから大したことはないと思った」という認識の齟齬です。厚生労働省の感染症発生動向調査や臨床データによれば、女性のクラミジア症状の約70〜80%は無症候性、あるいは「ごくわずかな分泌物の変化」のみで経過します。

外陰部にかゆみをもたらす神経終末は主に皮膚・粘膜境界部に集中しているのに対し、子宮頸管内部には知覚神経が乏しいため、頸管部で激しい炎症が起きていてもかゆみは発生しません。したがって、おりものが黄緑色で痒みなしという状態は、病変がすでに膣粘膜を越えて子宮頸管深部に達している危険な兆候とも解釈できます。

また、おりものから黄緑色で臭いがする場合、嫌気性菌が産生するトリメチルアミンやジアミン類による「魚の腐敗臭のようなアミン臭」が際立ちます。これは膣内の正常な酸性環境(pH 3.8〜4.5)がアルカリ側に傾き、自浄作用が完全に停止している証左です。

生理周期との関連では、おりものが黄緑色になる時期が生理前に重なるケースがあります。黄体期はプロゲステロン(黄体ホルモン)の影響で分泌物が酸性化し、下着上で酸化して黄色く見える正常な生理現象も存在します。しかし、明らかな黄緑色や悪臭を伴う場合は、月経前に免疫力が一時的に低下したことで潜伏していた病原菌が急激に増殖した可能性を疑わなければなりません。

特に厳重な警戒を要するのが妊娠初期の黄緑色のおりものです。妊娠中はエストロゲン分泌増加により分泌物全体が増加しますが、感染を放置すると「絨毛膜羊膜炎」を引き起こし、子宮収縮を誘発して切迫流産や早期破水、早産に直結する危険性があります。妊婦検診の予定を待たず、速やかな主治医への申告が必須です。

佐々木 一輝
著者

佐々木 一輝

Webメディアでの編集・執筆歴10年。読者の好奇心を刺激するストーリー作りを心がけています。