青い鳥の真相|チルチルミチルが迎えた衝撃の結末と現代の教訓

青い鳥の真相|チルチルミチルが迎えた衝撃の結末と現代の教訓

青い鳥の真相|チルチルミチルが迎えた衝撃の結末と現代の教訓にまつわる役立つ知識を分かりやすく発信ます。

日本国内で広く親しまれている絵本やアニメ版『青い鳥』と、メーテルランクが著した原典戯曲の間には、テーマ性や登場人物の造形において著しい乖離が見られます。

比較項目原作戯曲(1908年初演)一般的な絵本・児童書版編集部の見解・分析結末(ラスト)鳥が逃げ去り、観客に探してほしいと懇願して終幕鳥を譲り、少女が回復して大団円で終わる児童向けに教育的ハッピーエンドへ改変された典型例犬と猫の描写犬は盲従的忠誠、猫は人間に反逆し暗殺を企てる仲の良い旅の仲間、あるいはコミカルな道化役自然界と人類の緊張関係を描いた象徴性がカット夜の宮殿の描写疫病、戦争、亡霊などが生々しく登場する暗黒世界ファンタジー風の試練の場としてマイルドに描写20世紀初頭の戦争危機や死生観が色濃く反映核心メッセージ幸福の探求プロセスそのものが生の本質である幸せは身近な足元にあるから満足しよう「現状維持の肯定」と「絶えざる探求」の解釈のズレ

日本に『青い鳥』が紹介された際、多くの出版社や児童文学者は子ども向けの教訓劇として受容しやすいよう結末を書き換えました。その結果、「遠くへ探しに行っても無駄」「今の生活で満足すべき」という道徳的な現状維持論へと矮小化されてしまった側面は否めません。

木村 陽翔
著者

木村 陽翔

デジタルガジェットとスマート家電の検証記事を多数執筆。失敗しないモノ選びを提案します。