鳶職とは?現場の花形と呼ばれる理由や平均年収・足場と鉄骨の違いを解説

鳶職とは?現場の花形と呼ばれる理由や平均年収・足場と鉄骨の違いを解説

鳶職とは?現場の花形と呼ばれる理由や平均年収・足場と鉄骨の違いを解説とは一体何なのか? 詳しい意味を整理してお届けします。

鳶職の給与体系は、日給月給制(働いた日数に応じて支給される形態)を採用している企業が多く見られますが、近年は社会保険完備の固定月給制を導入する企業も増加傾向にあります。厚生労働省が公表する「賃金構造基本統計調査」などの公的データや業界団体の統計を統合すると、鳶職全体の平均年収は約400万〜550万円(平均年齢38〜42歳前後)のレンジに位置しています。

経験年数別の年収推移、日給相場、および編集部による評価は次の通りです。

項目(キャリア区分)詳細・数値データ一般的な基準・相場編集部の見解・評価未経験・見習い期(1〜3年目)年収:300万〜380万円
日給:1万1,000円〜1万3,000円資材運び、手元作業、安全ルールの徹底習得体力をつけつつ、フルハーネス特別教育など基礎講習を修了させる修業期間。中堅・作業主任者クラス(4〜8年目)年収:420万〜580万円
日給:1万5,000円〜1万8,000円足場組立主任者、玉掛け資格を保持し現場で中核作業施工スピードと安全管理を両立できる段階。日給単価が大きく跳ね上がる転換点。熟練工・職長クラス(9年以上)年収:550万〜750万円
日給:1万8,000円〜2万3,000円超職長・安全衛生責任者、とび技能士、他職種との工程調整現場全体の進捗と安全を束ねるリーダー。元請けゼネコンからの信頼度で収入が直結。独立親方・一人親方(個人事業主・経営者)年収:700万〜1,200万円以上
(請負単価・受注量による)現場ごとの一括請負、資材リース、下請け職人の手配・管理経営手腕や人脈次第で高年収が可能。ただし自己責任での保険・経費管理が必須。

気になる「危険手当」の支給実態とは?

インターネット上でよく検索される「危険手当」ですが、現場での支給実態には業界特有の構造があります。一般的な民間建設工事においては、給与明細に「危険手当:〇万円」と独立して記載されるケースはむしろ少数派です。高所作業に伴うリスクは「元々の基本給や日給単価の高さ(1日あたり1万5,000円〜2万円という高設定)」にあらかじめ包含されているのが実情です。

ただし、以下のような特殊現場では明確な危険手当や特別手当が加算されます。

  • 超高層建築・タワー・特殊橋梁:地上100メートルを超えるような超高所作業における高所手当(日額数千円加算)。
  • 鉄道近接・夜間線路内工事:終電後の限られた時間帯に行われる特殊線路作業手当・夜勤割増手当。
  • プラント・インフラ災害復旧工事:危険物質が存在する環境や災害現場など、公的補正基準が適用される工事。
中川 明日香
著者

中川 明日香

エンタメ・カルチャー業界の深掘り取材を得意とし、現場のリアルな声をお伝えします。