かつてはタクシー無線や防災無線、各種簡易無線の管理者を対象としたニッチな資格という印象が強かった三陸特ですが、近年はその受講者層が劇的に変化しています。その牽引役となっているのが産業用ドローンおよびFPV(First Person View)ドローンの操縦士です。
ドローンで5.7GHz帯などの電波を使用して高遅延のないリアルタイム映像伝送を行う場合、電波法に基づき陸上特殊無線技士の資格取得と無線局の開局手続きが法律上義務付けられています。国土交通省の操縦ライセンス(国家資格)とセットで取得を目指すケースが急増しており、ドローンスクール関係者の間でも「まず最初に取得すべき必須インフラ資格」として高く評価されています。
オンラインコミュニティやSNSに寄せられた受験者の手記を検証すると、独学受験者のリアルな現場感覚が浮き彫りになります。
「文系出身で無線知識ゼロからスタート。テキストを読んでも専門用語が頭に入らなかったため、ケンテイラボのWEB過去問300問をスマホで3周回した。本番のCBTでは見覚えのある問題が8割以上並び、15分で解き終えて一発合格できた」(30代・測量関連業務)
「過去問の丸暗記だけで挑んだが、CBT会場で画面を見た瞬間、問題文末の『誤っているもの』という指定に気づかず焦った。記号ではなくキーワードの正誤を意識して解いていなかったら確実に落ちていた」(20代・ドローンレーサー)
資格情報サイト「JQOS.jp」の過去問チャレンジなどで模擬演習を重ねた合格者たちの証言に共通しているのは、「過去問の正解を導くためのトリガーとなるキーワードを見つける訓練」を行っていた点です。丸暗記といっても、単なる盲目的記憶ではなく、パターン認識の反復が合否を分ける実態が窺えます。