2020年代に入り、80年代アイドルの再結成ライブやアニバーサリー企画が相次ぐ中、「シブがき隊の一日限りの復活」を期待する声は根強く存在します。しかし、薬丸裕英をはじめとするメンバーのスタンスは明確です。
薬丸はメディアで再結成の可能性を問われるたび、「シブがき隊の再結成は絶対にない」と断言しています。布川がバラエティ番組などで冗談めかして再結成を口にすることはあっても、薬丸と本木が首を縦に振ることはありません。その背景にあるのは、過去を安易に切り売りしないという強固な美学です。
「あの3人があの若さ、あの時代に全身全霊で駆け抜けたからこそ、シブがき隊は価値があった。還暦を過ぎた大人が集まって昔の歌を歌うのは、当時のファンが胸に抱いている美しい思い出を傷つけることになる」――この哲学を共有しているからこそ、彼らは「シブがき隊」という青春の結晶を、解隊の日のまま美しい状態で冷凍保存し続けています。再結成を行わないことこそが、彼らなりのファンに対する誠意の形です。