IR開業の目標とされる2030年。スケジュールはすでに綱渡りだ。夢洲という軟弱地盤の上に、超高層ホテルやカジノ施設を建てること自体の技術的ハードルは極めて高い。地盤沈下対策の追加費用が発生するたびに、議会では激しい論戦が交わされる。事業主体である民間コンソーシアムとの契約内容にも、市民からは「事業者に有利すぎるのではないか」との不信感が拭えない。
さらに、世界的な金利上昇や建設資材の高騰も影を落とす。当初の見積もりからどれだけ膨らむか分からない建設費を前に、融資を行う金融機関側の姿勢も慎重にならざるを得ない。この資金調達のハードルをクリアし、予定通りの開業にこぎ着けられるかどうかが、最大の焦点だ。