テレビ番組でマツコが熱弁を振るった直後、SNS上では「新文芸坐 マツコ ネットの反応」が沸騰しました。X(旧Twitter)や映画レビューサイトでは、当時次のようなリアルな反響が寄せられています。
「マツコが番組で文芸坐の話をしていて泣きそうになった。あの場所は、居場所がない人間の聖域だったんだよ」
「テレビで池袋の映画館の話を聞いて、久しぶりに新文芸坐のオールナイトに行ってきた。リニューアルされて綺麗になっていたけれど、深夜特有の濃密な熱気はまったく失われていなかった」
実際の劇場利用者の口コミや評判を丹念に調査すると、評価が極めて高いのは「上映企画の切れ味(キュレーション力)」と「音響クオリティ」です。一般的なシネマコンプレックスでは商業的理由から上映されにくい作家性の強い作品や、公開から数年が経過した見逃し配信では味わえない作品群が、見事なテーマ性をもって2本立てでカップリングされます。
特に土曜日の夜から日曜日の早朝にかけて行われる新文芸坐のオールナイト上映は、今やZ世代の映画ファンから往年のオールドシネフィルまでが混ざり合うクロスオーバーな現場となっています。深夜23時を回り、劇場の照明が落とされる瞬間に広がる独特の静けさ。夜明けの池袋東口へと吐き出されたときに感じる、現実と虚構が溶け合ったような倦怠感と充足感。それこそが、マツコが画面越しに伝えようとした「映画館に身を捧げる快楽」そのものです。