十両の定員は、東西合わせて28名(東14枚目・西14枚目まで)と厳格に定められています。枠が増減することはないため、誰かが十両に上がるためには、誰かが幕下に落ちなければならない完全な定員制のサバイバルです。
十両昇進を狙う力士にとっての絶対条件は、「幕下15枚目以内」での勝ち越しです。本場所で幕下は7番相撲(7試合)を取りますが、特に「幕下5枚目以内」で4勝3敗以上の勝ち越しを決めると、十両昇進の可能性が極めて高くなります。幕下筆頭や2枚目であれば、4勝を挙げた時点でほぼ当確ランプが灯ります。
逆に十両力士が最も恐れるのが、15日間の本場所で7勝8敗以下に終わる「負け越し」です。特に十両12枚目〜14枚目の下位に位置する力士が負け越した場合、幕下上位で好成績を挙げた力士との入れ替えによって容赦なく幕下へ陥落します。怪我による全休(0勝15敗扱い)を余儀なくされた場合、一気に幕下中位まで番付を落とし、給料を即座に失うリスクと常に隣り合わせです。
十両から幕内への昇格基準も同様で、十両上位で2桁勝利(10勝以上)や十両優勝を飾ることで、幕内・前頭への切符を掴み取ります。1勝の重みが自身の地位と生活を文字通り左右します。