ワゴン販売が廃止された後の東海道新幹線車内販売の現在はどうなっているのか。最も重要な事実は、「普通車は車内購入の手段が完全にゼロ」になり、「グリーン車のみデジタル技術を活用した新サービスが提供されている」という明確な役割分担です。
現在、グリーン車の各座席の肘掛けやシートバックには専用のQRコードが設置されており、乗客が自身のスマートフォンで読み取ることで利用できる「グリーン車モバイルオーダー」が定着しています。画面上で注文を確定させると、パーサーが座席まで商品を届けてくれる仕組みです。しかし、このサービスは普通車の乗客は一切利用できません。
なお、各駅停車の「こだま」に関しては2012年春の段階で車内販売が先行終了しており、2023年の改編によって「ひかり」を含む東海道新幹線全列車の普通車でワゴン販売が消滅しました。山陽新幹線区間(新大阪〜博多)でも段階的な見直しが進んでおり、事前の準備なしに乗車すると、東京から博多までの長時間を飲食物なしで過ごすリスクが生じます。