東海道線のトイレ事情に関して、インターネット上には今なお古い情報や他地域との混同による誤解が散見されます。代表的な2つの誤解を正しておきましょう。
誤解1:「東海道線の普通列車にはトイレが付いていないことがある」
これは前述の通り、JR東海の静岡ローカル区間(熱海〜興津〜島田〜浜松)の古い思い出が中京圏に誤認されて伝わっている典型例です。かつて静岡地区で主力だった211系(ロングシート車)にはトイレが設置されていない編成が存在し、長距離客を恐怖に陥れました。しかし、名古屋駅を発着する豊橋〜大垣〜米原間の在来線列車は、国鉄末期や民営化初期の車両であっても全編成にトイレが組み込まれていました。2026年現在の名古屋地区において「トイレなし列車」に当たる確率はゼロです。
誤解2:「新快速と普通列車でトイレの場所が全く違う」
「新快速だから特別なトイレが付いている」「普通電車だからトイレがない」という種別による違いはありません。東海道線のトイレ位置を左右するのは列車種別ではなく、「投入されている車両形式(313系か315系か)」と「編成両数(4両・6両・8両)」です。同じ新快速であっても、313系の6両編成なのか、4両+4両の併結なのかによってトイレのある号車番号は変動します。「新快速=〇号車」と丸暗記するのではなく、「先頭車両の端」を意識することが最も合理的です。