ネット上の言説を精査する中で、多くの患者が陥りがちな典型的な誤解が2点存在します。これらを知らずに受診すると、事前の期待と現実とのギャップに苦しむことになります。
第1の誤解は、「名門専門病院だから、どんな風邪や軽い花粉症でも優しく手厚く診てくれる」という思い込みです。神尾記念病院は、一般的な一次医療(プライマリ・ケア)を担う町医者ではなく、難易度の高い手術や鑑別診断を行う二次〜三次医療に近い役割を担っています。したがって、街のクリニックのような「丁寧なカウンセリングや日常的な雑談を通じた安心感」を期待して行くと、医師の極限まで効率化された対応にショックを受けることになります。
第2の誤解は、「予約した時間=診察室に呼ばれる時間」という勘違いです。医療機関の予約システムは、レストランの座席指定予約とは根本的に異なり、「その時間帯に院内へ到着し、受付を済ませる優先枠(スロット予約)」に過ぎません。急患対応や処置の難航によって枠全体の進行が押し出されるため、「予約時間から最低でも40分〜1時間半は待つのが当たり前」という前提でスケジュールを空けておく必要があります。