育児中に誰しも一度は経験するのが、「大人のグラスに入っていた麦茶を、子供が目を離した隙にゴクゴク飲んでしまった」「祖父母が良かれと思って大人用麦茶をストレートで与えてしまった」という不測の事態です。
ネット上では「内臓が破壊されるのではないか」といった極端な言説に怯える声も見受けられますが、冷静な判断が必要です。子供に大人用麦茶をそのまま飲ませてしまった時の対処法は、落ち着いて以下の順序で行動することです。
- 直ちに白湯または水を飲ませる:胃の中の麦茶の濃度を薄めるため、同量程度のぬるま湯や純水を飲ませます。無理に吐かせる必要は全くありません。
- アレルギー症状の有無を確認(食後30分〜2時間):口の周りの赤み、蕁麻疹、目のかゆみ、咳き込みや呼吸のゼーゼー音がないかを重点的に観察します。
- 24時間以内の消化器症状を追跡:激しい下痢や嘔吐、不機嫌が続かないかをチェックします。一時的に便が少し緩くなる程度であれば、体内で自然に代謝されている証拠です。
数口からコップ半分程度を誤飲したからといって、健康な乳幼児が突然重篤な臓器不全に陥ることは医学的にまず考えられません。過剰にパニックにならず、水分調整と経過観察を行うのが専門家の共通した見解です。ただし、嘔吐を繰り返す場合やアナフィラキシー様症状(呼吸困難やぐったりした状態)が見られた場合は、迷わず医療機関を受診してください。