トヨタのCMで国民的な知名度を獲得してから約17年。現在の加藤清史郎は、かつての愛くるしい面影を宿しながらも、シャープなフェイスラインと深みのある眼差しを持つ本格派の若手俳優へと進化した。2021年放送の日曜劇場『ドラゴン桜』第2シリーズでは、周囲に劣等感を抱きながらも東大合格を目指す天野晃一郎役を繊細に演じ切り、子役のイメージを完全に払拭。「いつの間にか骨太な演技をするイケメン俳優になっていて驚いた」「目の演技に引き込まれる」とSNS上でも大きな反響を呼んだ。
2024年春に都内の名門大学をストレートで卒業して以降は、活動の幅をさらに加速させている。映像作品にとどまらず、ミュージカル『ニュージーズ』や『LUPIN ~カリオストロ伯爵夫人のかたみ~』など、高い歌唱力と身体表現が要求される大型舞台への出演が相次ぐ。かつて自身が子役として出演した『レ・ミゼラブル』の少年ガブローシュ役から、青年役へと立場を変えて舞台に立ち続ける姿は、演劇関係者の間でも「極めて理想的なステップアップを遂げた稀有なモデルケース」と評されている。
本人の公式発言やメディア取材における言葉の端々からは、「子供店長」と呼ばれ続けた過去を卑下することなく、キャリアの原点として敬意を払いながら、今の自分が提示できる表現と真摯に向き合うプロ意識が滲み出ている。画面越しに伝わる堂々たる立ち振る舞いは、子役時代の栄光にすがることのない、自立した表現者としての自信の表れだ。