大会の勝敗や記録を左右する大きな要素が、会場であるウインク陸上競技場の立地環境です。手柄山中央公園の丘陵地に位置する同スタジアムは、春先に特有の「風の気まぐれ」で知られています。メインスタンド側は風が遮られやすい一方、バックストレートは手柄山の谷筋から吹き下ろす強烈な向かい風、あるいは時折発生する突発的な追い風が吹き抜け、短距離選手にとっては追い風参考記録のリスクと常に隣り合わせです。
改修を経て整備されたウレタン系オールウェザートラックは、適度な硬度とグリップ力を誇り、「膝への負担が少なく、スパイクのピン抜けが良い」と実業団選手からも定評があります。一方で、SNSや陸上コミュニティ掲示板で散見される現役選手・OBの声には、現場ならではの生々しい実態が浮かび上がっています。
「ウインクの直線は春特有の突風で+3.5m/sが出て好記録が幻になるか、逆に-2.0m/sの向かい風でタイムが壊滅するかの二択になりがち」「招集場所がメインスタンド下からバック側へ一部変更された際、動線が狭くウォーミングアップの切り上げタイミングがシビアだった」といった投稿が見受けられます。ネットの評判を分析すると、トラックそのものの反発力や跳躍ピットの助走路の良質さを評価する声が8割を超える一方で、競技場特有の気候要因と動線管理への対策が勝負の分かれ目として強く認識されています。