九龍城に住んでいた人々の真実|東洋の魔窟の生活実態と解体後の行方

九龍城に住んでいた人々の真実|東洋の魔窟の生活実態と解体後の行方

九龍城に住んでいた人々の真実|東洋の魔窟の生活実態と解体後の行方の主要なニュースを専門的かつ分かりやすくまとめました。最新トレンドを一目で把握できます。

Q1:九龍城砦の中に警察や行政は全く足を踏み入れられなかったのですか?
A1:完全な不干渉だったのは1960年代頃までです。1970年代中盤以降は香港警察が定期的に大規模な巡回や捜査を行い、麻薬や暴力団の拠点は大幅に減少しました。解体直前の10〜15年間は、郵便配達員が毎日郵便物を届け、消防隊や清掃員も限定的ながら立ち入るなど、行政サービスの一部は機能していました。

Q2:砦内にあった無資格の歯医者や病院は危険ではなかったのですか?
A2:多くは中国本土で正規の高等医療教育を受けた実力者たちであり、医療事故の頻度は外部の一般医院と大きく変わらなかったと伝えられています。当時の香港ではイギリスの認可基準が厳格で、難民として流入した医師たちが資格を活かす唯一の道が九龍城砦での開業でした。その技術と安さから、香港のエリート層が極秘に通うケースすらありました。

Q3:元住民たちは解体後、どこへ行き、現在もコミュニティは残っていますか?
A3:大半は香港政庁から提供された公営住宅(牛頭角や美孚などの団地)や新界エリアの集合住宅へと移転しました。移転当初は元住民同士の親睦会や連絡組織が存在していましたが、30年以上が経過した現在では高齢化が進み、当時の記憶を持つ第一世代は急速に減少しています。世代交代とともにコミュニティは香港社会全体へと完全に同化しています。

田中 結衣
著者

田中 結衣

グルメと旅を愛するフリーライター。全国各地の隠れた魅力を独自の視点から紹介します。