メディア論および組織社会学の視点から見ると、『ザ!鉄腕!DASH!!』が現在挑んでいるのは、日本のテレビ史上でも類を見ない「長寿職人番組の事業承継」という高度な実験です。
通常、冠バラエティはメインタレントの高齢化やメンバー脱退とともに番組終了を迎えるのが通例でした。しかしDASHは、タレント個人のキャラクター消費から、「無人島開拓」「生態系再生」「食の再発見」という番組そのものが持つ知財・理念(IP)の継承へとシフトしました。これは日本の老舗企業が後継者を育成して技術を繋ぐプロセスと完全に一致しています。
今後、この番組を視聴するにあたって、読者が自分に合っているかを判断するための基準を整理しました。
【今後も楽しんで視聴できる人の条件】
- TOKIOが若手に知恵や技術を伝え、後輩が試行錯誤しながら成長していく「育成・継承ドラマ」を楽しめる人
- 農業、土木、環境保全、海洋生態系などの専門的・学術的なプロセスに関心がある人
- 日曜の夜に家族で安心して見られる、地域創生やSDGsに根ざした健全な教養番組を求めている人
【物足りなさや違和感を覚えやすい人の条件】
- 「TOKIO5人(または3人)だけの密室感や無茶な男臭いロケ」に強いノスタルジーを抱いている人
- 後輩アイドルグループの出演に対して心理的な抵抗感がある人
- 1990年代後半のような純粋なバラエティ・お笑いゲーム企画を期待している人