大相撲の溜席とは?砂かぶりの値段や維持員の謎・独自ルールを徹底解剖

大相撲の溜席とは?砂かぶりの値段や維持員の謎・独自ルールを徹底解剖

大相撲の溜席とは?砂かぶりの値段や維持員の謎・独自ルールを徹底解剖の真相や最新動向に迫る! わかりやすい言葉でご紹介しています。

溜席で観戦するにあたっては、一般的なスポーツやコンサートとは全く異なる独自の厳格なルールを守らなければなりません。日本相撲協会が定める観戦規定の中でも、溜席に対する制限は特に細かく設定されています。

最大の制約が「飲食の完全禁止」です。相撲観戦の醍醐味である国技館名物の焼き鳥や幕の内弁当、ビールなどのアルコール類はもちろんのこと、ペットボトルのお茶や水を含めて、溜席の自席で口にすることは一切認められていません。水分補給を行いたい場合は、一度席を立ってエントランスや通路などの所定スペースまで移動する必要があります。

さらに、写真撮影および動画撮影の規制も厳格です。取組中の撮影は力士の集中を削ぎ、フラッシュやスマートフォンの画面光が勝負を妨害する恐れがあるため固く禁じられています。携帯電話はマナーモードに設定し、通話はもちろん画面の操作すら控えるのがマナーとされています。

これらの厳しいルールの背景にあるのが、「力士の転落による重大な危険性」です。体重150キロから200キロを超える巨大な力士同士が激しく衝突し、土俵の外へものすごい勢いで吹き飛んでくる場面は日常茶飯事です。溜席の観客は、飛んできた力士や巻き添えになった行司・勝負審判の直撃を受けるリスクを常に抱えています。

実際に、転落した力士と接触して観客が骨折などの怪我を負う事故も過去に起きています。万が一力士が落ちてきた場合でも、日本相撲協会の規約上、応急処置体制は整えられているものの、観客側の前方不注意による自己責任の側面が強いのが現実です。そのため、スマートフォンを見ながらの「ながら観戦」や、飲食に気を取られる行為は命に関わる危険を伴うため徹底して排除されています。

また、テレビ中継に常時映り込むエリアであるため、服装・ドレスコードにも一定の配慮が求められます。厳密な規定としてスーツや和服が義務付けられているわけではありませんが、過度な露出や派手なコスプレ、企業の宣伝を意図した看板のような衣装、後ろの観客の視界を遮る大きな帽子などは係員から注意を受ける対象となります。清潔感のある落ち着いた平服や、小紋などの上品な和装で観戦するのが通のスタイルとされています。

池田 達也
著者

池田 達也

Webメディアでの編集・執筆歴10年。読者の好奇心を刺激するストーリー作りを心がけています。