高めのポニーテールを結ぶ際、最も美しく見え、かつ重力が均等に分散される位置をゴールデンポイントと呼びます。具体的には、「顎の先端から耳の最高部を結んだ直線の延長線上」であり、頭頂部と後頭部が交差するつむじのやや下に位置します。このラインより高すぎるとアニメキャラクターのような不自然さが生じ、低すぎると大人の快活な印象が損なわれます。
しかし、ゴールデンポイントで一つにまとめようとすると、頭皮が突っ張って痛む「牽引性(けんいんせい)頭痛」に悩まされる人が少なくありません。これを物理的に解消するのが、プロが現場で多用する「上下セパレート(2段結び)技法」です。
全頭の髪を一度に太いゴムで縛り上げると、毛根に対して斜め上方への強力な引張応力が集中します。これを防ぐため、まずハチ上の髪をゴールデンポイントで結び(上段)、その後に残った襟足とサイドの髪を持ち上げて同じ位置で合流させます(下段)。2本のシリコンゴムや耐久性の高いナイロンゴムに負荷を分散させることで、頭皮への牽引圧が約半分に軽減され、時間が経過してもテールが根元からガクッと垂れ下がることがありません。