かつて東京都港区六本木7丁目に所在した稲川会総本部ビルは、長年にわたり組織の最高意思決定機関として機能してきました。しかし、警察当局による暴力団排除の包囲網が狭まる中、本部ビルの使用を巡っては住民や当局による本部 使用制限の仮処分申請や度重なる法的規制が適用されてきました。
その後、当該の六本木ビルは本部ビル 売却へと至り、物理的な拠点としての総本部は事実上の事務所 閉鎖状態となりました。現在、六本木の旧本部跡地周辺において当時の威圧的な街宣車や厳戒態勢の警察官の姿を見ることはありません。
では、稲川会事務所 現在の機能はどこへ移されたのでしょうか。捜査関係者の証言や公安当局の動向分析によると、単一の巨大拠点を構えるリスクを避け、実質的な会合や事務機能は神奈川県内の有力直系組織や幹部の拠点へ事務所 移転・分散化されています。表立った「総本部」の看板を掲げる単独拠点は置かず、警察の監視や暴排条例の追及を逃れる形態が定着しています。