にんじんしりしりを作る際、包丁で丁寧に千切りにするのと、専用のしりしり器を使うのとでは、仕上がりの美味しさに決定的な差が生まれます。
一般的な包丁で切った人参は断面がツルツルとして滑らかになりますが、しりしり器(穴の周囲に刃がついたおろし金のような道具)を使うと、人参の繊維が粗く削り取られて表面がギザギザの微細な凹凸状になります。この凹凸があることで、炒めたときに調味料が奥まで浸透し、卵やツナの旨味が人参全体にしっかりと絡みつきます。
しりしり器の使い方は非常にシンプルです。ボウルやフライパンの上で器具を固定し、皮をむいた人参を斜め45度の角度で押し当てながら、上から下へと一定のリズムでスライドさせていきます。力を入れすぎず、刃の引っかかりを感じながらリズミカルに削るのが長さを均一にするコツです。
本場の木製枠がついた「沖縄伝統のしりしり器」はもちろん風情がありますが、現代の家庭では下村工業や貝印などが展開する太千切り対応のステンレス製スライサーも扱いやすくおすすめです。幅約3mm〜4mmの少し太めに削れるタイプを選ぶと、シャキシャキ感と柔らかさが絶妙な本場の食感を再現できます。