アニメ第37話の完成度を押し上げた要因として、声優陣による魂の熱演と音楽の力が挙げられます。
ナミ役の岡村明美氏による、過呼吸寸前で搾り出すような「助けて…」の演技、そしてそれを受け止めるルフィ役・田中真弓氏の腹の底から響く怒号のような「当たり前だ!!!!!」。スタジオ収録当時、両者の演技の熱量にアフレコブース全体が張り詰めた静寂に包まれたという逸話は、アニメファンの間で今なお語り草となっています。
さらに、ルフィの叫びの後に控えていたロロノア・ゾロ、サンジ、ウソップの3人が姿を現し、アーロンパークへ歩みを進める場面で流れた劇伴が、作曲家・田中公平氏の手掛けた名曲『追いつめられた(Overtaken)』です。重厚なストリングスと力強いブラスセクションが織りなす旋律は、「麦わらの一味の反撃」を象徴する代名詞的テーマ曲として、現在も絶大な人気を誇っています。