ファッション誌やSNSのコーディネート指南では「セットアップさえ着れば誰でもお洒落に見える」と語られがちですが、街中やオフィスでは違和感を覚える着こなしも散見されます。現場のスタイリストが指摘する「ダサく見えてしまう3大要因」を検証します。
第一の要因は「サイズ感のミスマッチ」です。特に30代・40代の男性に多いのが、体型変化を隠そうとして過剰にオーバーサイズを選んだり、逆に一昔前の極端なスキニーシルエットに固執してしまうケースです。ジャケットの肩幅が落ちすぎているとだらしない印象を与え、パンツの裾にクッションが溜まりすぎていると脚が短く見えてしまいます。現代の正解は「肩のラインはジャスト、身幅に拳1個分のゆとり、パンツはハーフクッション〜ノークッション(アンクル丈)」の黄金バランスです。
第二の要因は「インナーの襟元と質感のミスマッチ」です。首元がヨレた古いTシャツや、透け感の強すぎる薄手インナーを合わせると、紺色の持つノーブルな品格が一気に損なわれます。ジャケットのVゾーンは視線が最も集中するポイントであるため、インナー選びの手抜きは致命傷となります。
第三の要因は「TPOと素材感の乖離」です。光沢の強すぎるウール調セットアップを休日のカフェに着て行くと過度なキメすぎ感(コスプレ感)が出てしまい、逆にシャカシャカとしたナイロンテック素材を厳格な商談の場で着るとマナー違反と受け取られます。着用シーンに応じた素材の選定が不可欠です。