堅い殻に覆われたスイカの種は、そのまま土に埋めるだけでは発芽にムラが出やすい。そこで試したいのが、植物生理学や園芸学の知見を応用した発芽の「裏ワザ」だ。日本の植物学の父・牧野富太郎博士が残した緻密な観察眼に通ずるように、種子の水分吸収と温度に対する挙動を理解することが近道となる。
播種の前日に30℃前後のぬるま湯に数時間浸けて殻を軟化させ、湿らせたキッチンペーパーで包んで30℃程度に保つ「催芽(さいが)」処理を行うと、わずか2〜3日で白い小さな根が顔を出す。近年ではYouTubeなどのDIY動画でも、保温バッグやペットヒーターを活用した手軽な加温発芽テクニックが拡散し、多くのガーデナーがその高い発芽率に驚嘆している。