俳優転身後の和田正人の経歴は、地道な努力の連続でした。舞台や小劇場の現場で基礎から演技を叩き込み、NHK連続テレビ小説『ごちそうさん』でヒロインの幼馴染・源太役を好演。一躍お茶の水の人気者となり、実力派バイプレイヤーとしての地位を確立していきます。
そして2017年、彼のこれまでの人生のすべてが結実する作品と出会います。TBS系日曜劇場『和田正人 陸王』への出演です。老舗足袋メーカーがランニングシューズ開発に挑むドラマにおいて、和田は実業団「ダイワ食品」陸上部のベテランランナー・平井孝明役を熱演しました。画面越しに伝わる完璧なフォーム、息遣い、故障に怯えるランナーのリアルな心理描写は、陸上関係者や駅伝ファンからも「演技の域を超えている」と絶賛の嵐を巻き起こしました。自らの挫折経験が、俳優としての最大の武器へと昇華された瞬間でした。
公私ともに充実期を迎えた和田は、同年11月にタレントの和田正人 吉木りさとの結婚を発表。2019年に第1子、2022年には第2子が誕生し、互いのSNSやメディアで垣間見える温かな家族関係は多くの共感を呼んでいます。妻の吉木りさも、過酷な下積みを乗り越えて家族を慈しむ和田の誠実な人柄に絶大な信頼を寄せています。
和田正人 現在は、映画やドラマの第一線で活躍し続けるだけでなく、新春の箱根駅伝中継におけるゲスト解説や陸上関連イベントのアンバサダーとしても欠かせない存在となっています。走りの酸いも甘いも噛み分けた彼だからこそ語れる言葉の重みは、現役の学生ランナーたちにとっても大きな励みとなっています。