Auインフォバースマホ新型はなぜ出ない?復活の噂と歴代機の真相を徹底調査

Auインフォバースマホ新型はなぜ出ない?復活の噂と歴代機の真相を徹底調査

Auインフォバースマホ新型はなぜ出ない?復活の噂と歴代機の真相を徹底調査についての疑問解決ガイドをお届けします。

現在に至るまで、KDDIの公式発表において「INFOBAR新型の発売予定」に関するアナウンスはありません。2018年の「INFOBAR xv」発売、さらには2023年のシリーズ誕生20周年に際して開催された記念イベントやクラウドファンディングによる「初代INFOBAR型Apple Watch Case」の展開など、ブランド自体は「au Design project最新情報」として息長く発信されています。しかし、待望される「フルスクリーンのスマートフォン型後継機」の開発プロジェクトは水面下でも凍結されたままです。

「なぜ新型インフォバースマホが出ないのか」というファンの疑問に対し、業界関係者やハードウェア開発の現場からは明確な理由が指摘されています。最大の要因は、独自デザインを施したAndroidスマートフォンの採算性が完全に崩壊したことにあります。フィーチャーフォン全盛期であれば、金型を起こして外装をカラーリングし、テンキーの触感を作り込むことで唯一無二の端末を生み出せました。しかし現代のスマートフォンは、前面がほぼ有機ELディスプレイで占有され、デザインの差別化余地が背面パネルやカメラバンプ程度に限られます。

さらに、かつてINFOBAR A01などで独自の世界観を提示したカスタムUI(iida UI)のような仕組みを維持するには、毎年のようにバージョンアップするAndroid OSへ追従し続ける莫大なソフトウェア改修費がかかります。かつてINFOBAR A03を手掛けた京セラをはじめ、国内の大手通信機器メーカーが相次いで個人向けスマートフォン事業から撤退・縮小したことも致命的な打撃となりました。独自ハードウェアを少量生産し、手厚いOSサポートを提供することは、通信キャリアにとって巨額の赤字を背負い込む構造を生み出してしまうのが、INFOBARスマホ復活の真相における冷徹な現実です。

山本 拓海
著者

山本 拓海

デジタルガジェットとスマート家電の検証記事を多数執筆。失敗しないモノ選びを提案します。