羽織のたたみ方を完全図解!マチの折り方とシワを防ぐプロの保管術

羽織のたたみ方を完全図解!マチの折り方とシワを防ぐプロの保管術

羽織のたたみ方を完全図解!マチの折り方とシワを防ぐプロの保管術に関する最新の話題を分かりやすく解説いたします。

羽織と着物の決定的な違いは、前身頃が打ち合わさずに開いて着る設計になっている点と、動きやすさを確保するために脇の下に「マチ」が縫い込まれている点です。着物を畳む「本だたみ」の手順をそのまま羽織に適用しようとすると、マチが変形して生地に強い負荷がかかります。

正しい羽織のたたみ方(羽織だたみ)は、平らな敷物の上で衿とマチを正しく整えることから始まります。慣れてしまえば着物よりも工程が少なく、わずか1分程度で美しく仕上がります。

【ステップ1:衿を整えて内側に折る】
羽織の背中側を下(敷物側)にして広げ、衿元を自分の方に向けます。羽織の衿は着用時に外側へ折り返していますが、畳む際は衿山を「内側(身頃側)」へ半分に折り込みます。このとき、首後ろの衿の中心から裾に向かって、自然な折り筋に沿って平らに整えます。

【ステップ2:両脇の「マチ」を内側に倒す】
初心者が最もつまずきやすいのが羽織のたたみ方 マチの処理です。羽織の両脇にある三角〜長方形のマチは、脇の縫い目に沿って身頃の内側へパタンと均等に折り倒します。左右両方のマチを内側に入れると、羽織の輪郭がすっきりとした長方形になります。

【ステップ3:左右の前身頃を重ね合わせる】
下前(自分から見て右側)の前身頃を背縫いの中央に向かって平らに整え、その上に上前(左側)の前身頃を重ねます。衿のラインが左右ぴったり重なり、背縫いが底面の中央に真っ直ぐ通っている状態を作ります。

【ステップ4:袖を身頃の上に折り返す】
まず上前側(左側)の袖を、袖付けの縫い目に合わせて身頃の上にパタンと折り返します。続いて羽織全体を裏返し(背中を上にする)、もう片方の袖(右側)も同様に背中側へ折り重ねます。最後に丈が長すぎる場合は裾を適切な位置で折り上げます。

衣類の種類構造上の最大の特徴一般的なたたみ方の名称シワ防止における最重要ポイント羽織(標準丈・長羽織)脇に「マチ」があり、衽がない羽織だたみマチを平らに内側へ倒し、衿の折り返しを揃える長着(一般的な着物)前身頃に「衽」があり深く打ち合う本だたみ(本畳み)衽線を正確に内側へ折り込み、脇縫いをきっちり重ねる和装コート(道行・道中着)スクエアネック(道行)や衿合わせコートだたみ(着物だたみ応用)額縁部分の角を崩さず、小紐を挟み込まない男物羽織袖丈が短く、羽織紐(直付け)が多い羽織だたみ(紐保護仕様)太い組紐の金具や房による生地の凹み・傷を防止する
石川 優花
著者

石川 優花

心身ともに健康で持続可能なライフスタイルをテーマに、最新のウェルネストレンドを発信中。