安全性を追求する上で、真っ先に見直したいのが「発泡剤」と「研磨剤」の存在です。多くの人が「歯磨き粉は泡立ってザラザラしているほうが汚れが落ちる」と誤解していますが、ここには大きな落とし穴が存在します。
多くの歯科医が歯磨き粉に発泡剤なしを推奨する理由は、ブラッシングの質に直結するためです。口の中がモコモコの泡で満たされると、わずか1分足らずで「しっかり磨けた」と錯覚し、十分なプラーク(歯垢)除去ができていない段階で口をゆすいでしまいます。泡立たないペーストやジェルを使うことで、歯の1本1本にブラシが当たっている感触を確かめながら、5分以上の丁寧なブラッシングが可能になります。
さらに、研磨剤フリーの市販歯磨き粉を選ぶメリットも見逃せません。安価な市販ペーストに含まれる粗い炭酸カルシウムや無水ケイ酸は、汚れを落とすと同時に歯の表面を覆う「エナメル質」を削り取って微細な傷をつけます。傷ついたエナメル質にはかえって着色汚れが入り込みやすくなり、知覚過敏を引き起こす引き金にもなります。健康な歯を保つなら、低研磨性または研磨剤無配合のアイテムが適しています。