かつて地方局の番組は、その地域でテレビの前に座っていなければ見られない「一期一会」のものだった。しかし今、その境界線は急速に溶けつつある。見逃し配信サービス「NHKプラス」の普及により、宮崎ローカルの番組が全国どこからでもリアルタイムや追っかけで視聴できるようになった。
県外に暮らす宮崎出身者がふるさとのニュースに触れたり、旅行者が旅先で見かけた話題を後からチェックしたりと、視聴スタイルは劇的に変化した。さらに、アーカイブとして価値を持つ特集企画は「NHKオンデマンド」などを通じて長く残り続ける。届け方の変化はアナウンサーたちの意識にも波及しており、全国の目に晒されることを前提とした、より普遍的で質の高い番組作りが現場に浸透している。