宮本和知のキャリアの原点は、1984年のロサンゼルスオリンピック金メダル(公開競技)獲得と、同年のドラフト3位での読売ジャイアンツ入団に遡ります。下関商業高校から社会人の川崎製鉄水島を経てプロ入りした左腕は、ダイナミックな投球フォームと気迫あふれるピッチングで後楽園球場、そして東京ドームのファンを魅了しました。
1989年の近鉄バファローズとの日本シリーズ第7戦における胴上げ投手としての歓喜、1990年の最高勝率(.824)獲得など、巨人の主力投手として輝かしい実績を残しています。一方で、肘の故障や度重なるリハビリなど、過酷な挫折も経験しました。現役通算成績は287試合登板、66勝62敗4セーブ、防御率3.60。数字以上の存在感を放った記憶に残る名投手でした。
現役時代の年俸推移を見ると、1980年代後半から1990年代初頭にかけて安定して一軍ローテーションを守り、当時のプロ野球界における上位クラスの評価を受けていました。当時の契約更改で見せた率直なコメントやファンへの感謝の姿勢は、現在のタレント性や指導者としての懐の深さへと直結しています。