裏六甲ドライブウェイの真相|走り屋の記憶と2026年最新の道路事情

裏六甲ドライブウェイの真相|走り屋の記憶と2026年最新の道路事情

裏六甲ドライブウェイの真相|走り屋の記憶と2026年最新の道路事情にまつわる役立つ知識を詳しく紐解きます。

神戸市北区有野町唐櫃と灘区の六甲山頂部を結ぶ裏六甲ドライブウェイは、表六甲ドライブウェイと並ぶ六甲山越えの基幹ルートとして整備されました。かつて有料道路として管理されていた時代は、六甲有料道路とともに阪神間と神戸北部の物流・観光を支える大動脈でしたが、深夜になると違法競走型暴走族、いわゆる「走り屋」たちが集結する関西屈指のローリングスポットへと姿を変えていた歴史を持ちます。

当時の報道記録や峠に通い詰めた古参ドライバーの手記を振り返ると、金曜や土曜の深夜には「唐櫃側の上り口から頂上付近まで改造車が列をなし、ギャラリーがガードレール越しに歓声を上げていた」という異常な熱気が記録されています。連続する中低速コーナーと適度な高低差はドライバーの腕を試す格好のコースと見なされ、過激なタイムアタックやドリフト走行が横行していました。

転機となったのは、多発する重大事故と地域住民からの激しい騒音苦情を受けた警察および道路管理者による徹底的なハード・ソフト両面の封じ込め作戦です。路面にはチャッターバー(突起ブロック)やグルービング工法(縦溝・横溝加工)、さらに波状の減速段差舗装が次々と施工されました。これにより、高速でコーナリングを試みれば即座にサスペンションや車体を損傷する構造となり、物理的に暴走行為が不可能な環境へと再構築されたのです。

さらに2002年6月1日の通行料無料化以降、一般車両や物流トラックの往来が増加したこと、警察による定点取り締まりの強化が重なり、往年の喧噪は完全に過去のものとなりました。

山本 拓海
著者

山本 拓海

デジタルガジェットとスマート家電の検証記事を多数執筆。失敗しないモノ選びを提案します。