大手ネット掲示板や知恵袋、園芸愛好家のSNS投稿を精査すると、現場で起きているトラブルの生々しい実態が浮き彫りになります。メーカーの説明書通りの希釈率を守っていても、散布タイミングの錯覚によって大事故へと発展しているケースが散見されます。
都市部在住の40代男性は、Web掲示板で次のような手記を残しています。
「夏休み中の8月上旬、庭一面に背丈ほど伸びた雑草にうんざりし、強力な粒剤タイプを5kg撒き散らした。しかし2週間経っても青々としたまま。業を煮やして販売店に問い合わせたところ、『すでに伸び切った草には粒剤は効きません。春先にまくべきでした』と言われ、1万円近い薬剤代を完全にドブに捨てたことを知った。」
また、美しい庭園造りで定番の「芝生管理」においても、時期の誤認による被害が頻発しています。大手知恵袋に投稿された相談では、芝生用除草剤のまく時期と評判を過信した結果、芝生そのものを枯死させてしまった悲痛な叫びが寄せられていました。
「春先に芝生が青くなり始めた5月下旬、メヒシバが目立ってきたので芝生用除草剤を散布した。ところが、ちょうど30℃を超える真夏日が続いた直後、雑草どころか自慢の高麗芝全体が茶色く変色して枯死。芝生の張り替え費用で20万円以上の追加出費になった。」
造園管理の現場監督を務めるプロフェッショナルは、この現象について次のように警鐘を鳴らします。
「芝生用除草剤は『選択性除草剤』と呼ばれ、芝生には害を与えず雑草だけを枯らす設計になっています。しかし、芝生が夏の高温や水不足で極度のストレスを受けているタイミングや、芝の休眠から目覚めたばかりの極端にデリケートな時期に高濃度散布を行うと、芝生自体が薬害に耐えきれなくなります。薬剤の評判が良いからと安心せず、芝の生育ステージを直視することが不可欠です。」