野生のハムスターは地中の深い巣穴で暮らしており、外気温が上がっても涼しい土の中で暑さをしのいできました。そのため暑熱耐性が極めて低く、人間のように汗をかいて気化熱で体温を下げる機能も備わっていません。飼育下におけるハムスターの適温は夏場で20℃〜26℃、許容限界でも28℃未満とされています。
「風通しをよくすればエアコンなしでも大丈夫」という判断は非常に危険です。密閉度の高い近年の住宅構造やプラスチック製ケージの内部は熱がこもりやすく、室温が30℃に達した時点でケージ内はサウナ状態へと化します。さらに見落とされがちなのが夏の湿度対策です。湿度が65%を超えると体感温度が跳ね上がり、呼吸器への負担や細菌繁殖のリスクが急増するため、湿度は40%〜60%を維持する必要があります。