物語の過酷さゆえに常に死亡説が囁かれていた杠ですが、結論から言えば最後まで生存し、無事に神仙郷から本土へと生還を果たしました。
彼女に死亡説が色濃く付きまとった最大の契機は、天仙(てんせん)のひとりである牡丹(ムーダン)との死闘です。この戦いで担当処刑人である山田浅右衛門仙太が致命傷を負い、杠自身も致死量に近いタオ(気)を消耗して一時的に意識不明の重体に陥りました。容赦なく味方が散っていく本作の作風から、当時の連載読者の間では「杠もここで命を落とすのではないか」と強い危機感が広がった経緯があります。
しかし、杠は持ち前の驚異的な生命力と、仲間となった山田浅右衛門佐切たちの献身的な治療によって劇的に回復。終盤の宗師・蓮(リエン)との最終決戦でも決定的な局面でサポート役を務め上げ、激化する総力戦を見事に生き抜きました。
原作最終話(第127話)のその後を描いたエピローグでは、罪を赦免された後、本土で亜左桐馬らと共に行動する姿が描かれています。かつて死罪人として縛られていた彼女が、自らの足で自由に生きる道を選び取った姿は、連載完結時にも多くの読者に深い感動を与えました。