基礎体温で排卵日は分かる?体温陥落日の誤解と妊娠確率を高める新常識

基礎体温で排卵日は分かる?体温陥落日の誤解と妊娠確率を高める新常識

基礎体温で排卵日は分かる?体温陥落日の誤解と妊娠確率を高める新常識の具体的な内容に迫る! 専門的な視点でまとめました。

長年、一般的に信じ込まれてきた「基礎体温が最も下がった日(体温陥落日)に排卵が起きる」という説。しかし、日本産科婦人科学会などの臨床データや超音波断層法による追跡調査を検証すると、体温陥落日に正確に排卵している女性は全体の約20〜25%程度に留まることが明らかになっています。

女性の身体は、生理周期に伴って卵胞ホルモン(エストロゲン)と黄体ホルモン(プロゲステロン)という2つの女性ホルモンが周期的に分泌されています。低温期から高温期へと移行する境界付近で排卵が起こりますが、実際の排卵タイミングは個体差が非常に大きく、以下のように分散しています。

  • 低温期の最終日:約35〜40%(最も頻度が高い)
  • 体温陥落日(最低体温日):約20〜25%
  • 体温上昇期(低温期から高温期の途中):約20%
  • 高温期の初日:約10〜15%

つまり、全体の約4割は「体温が下がる前、あるいは体温が上がり始めた段階」ですでに排卵を終えています。基礎体温は排卵後に分泌されるプロゲステロンの温熱作用によって上昇するため、「体温が上がったことを確認してからタイミングをとる」方法では、すでに卵子の受精可能期間が終了している可能性が極めて高いのです。

田中 結衣
著者

田中 結衣

グルメと旅を愛するフリーライター。全国各地の隠れた魅力を独自の視点から紹介します。