新国立劇場バレエ団の舞台を支えているのが、伝統的かつ厳格な「階級制度」です。カンパニー内のダンサーは明確なランクに分かれており、熾烈な切磋琢磨のなかで配役が決定されます。
契約形態は大きく分けて、劇場の全主催公演に出演資格を持つ「シーズン契約ダンサー」と、演目ごとに招聘される「登録ダンサー」の2種類が存在します。シーズン契約内におけるピラミッド構造は以下の通りです。
- プリンシパル(最高位):主役のみを踊るカンパニーの顔。米沢唯、小野絢子、木村優里、柴山紗帆、福岡雄大、井澤駿、速水渉悟ら、圧倒的な技術と華を兼ね備えたスターが名を連ねます。
- ファースト・ソリスト / ソリスト:主役に準ずる重要な役柄やパ・ド・トロワなどを務め、公演の屋台骨を支える実力派。
- ファースト・アーティスト / アーティスト:群舞の中核を担いながら、抜擢によってソリスト役を射止める若手・中堅の登竜門。
この階級構造の土台を強固にしているのが、劇場所属の育成機関である「新国立劇場バレエ研修所」の存在です。木村優里をはじめとする多くの研修所出身者が実力を磨き、トップのプリンシパルへと登り詰めています。外部のコンクール上位者と内部育成の精鋭が交差する実力主義の現場データと特徴を比較表にまとめました。