館内最大の目玉であるねぶたミュージアム 大型ねぶた展示エリアに足を踏み入れると、照明を落とした吹き抜けの大空間に、鮮烈な光を放つ本物の大型ねぶたが鎮座しています。祭り本番で夜の街を練り歩いた実物のうち、その年の栄誉ある賞(ねぶた大賞や知事賞など)を獲得した傑作を中心とする4台の大型ねぶたが毎年入れ替えで展示されています。祭り本番では動き去ってしまう作品を、至近距離からミリ単位の針金細工や和紙の彩色、墨の濃淡に至るまでじっくり観察できる点は、本施設ならではの特権といえます。
展示空間は2階のプロムナードから緩やかなスロープを下りながら鑑賞する構造になっており、最初はねぶたの顔と同じ目線で対峙し、次第に見上げる角度へと視界がダイナミックに変化します。現場を訪れた来訪者からは、「祭りのニュース映像では分からなかった紙の張り具合や筆の荒々しさが伝わり、鳥肌が立った」という感嘆の証言が相次いでいます。
さらに静的な鑑賞にとどまらないのが、毎日開催されているねぶたの家ワ・ラッセ ハネト・囃子体験です。太鼓、鉦(かね)、笛による生演奏が館内に響き渡る中、スタッフや「ミスねぶた」「囃子方」のレクチャーを受けながら、観客自らが鈴を鳴らし「ラッセラー、ラッセラー」の掛け声とともにステップを踏む参加型プログラムが展開されます。最初は照れを見せていた観光客も、重低音の太鼓の響きに煽られるように跳ね始め、最後には会場全体が一体となった熱狂に包まれます。単なる民俗資料の陳列ではなく、「生きている芸能」を体感できる仕掛けこそが、本施設の中核的な価値です。