画面から匂い立つようなリアルな緊迫感。それもそのはず、主要キャスト陣は撮影に入る前、海上保安庁の現役潜水士さながらの苛烈な潜水訓練を課されていた。数メートルの深水プールや実際の海で酸素ボンベを背負い、パニック状態を疑似体験しながら極限状態の芝居を作り上げたという。
吹き替えを頼らず自らの肉体で海に潜り続けたからこそ、呼吸の荒らさや目の奥にある本物の恐怖、そして救助に成功した瞬間の歓喜が観客の胸を打つのだ。合宿に近い追い込みの中で生まれた結束は、まさに役柄を超えた本物のチームワークそのものだった。