両者を混同する声は今も少なくない。だが、その起源、教義、組織規模、そして何より政治への関与手法において、創価学会と統一教会(世界平和統一家庭連合)は全く異なる軌跡をたどってきた。
創価学会は日蓮大聖人の仏法を基調とし、戦後の高度経済成長期に地方から都市部へ流入した庶民層を組織化することで巨大化を遂げた。名誉会長であった池田大作氏の指導のもと、教育や平和、文化活動を前面に掲げ、国内に数百万世帯の基盤を築いた。これに対し、文鮮明氏によって韓国で設立された統一教会は、独自の教義を展開し、国際的な反共運動を通じた政治接近を図った経緯を持つ。
最大の違いは「自前の政党を持つか否か」だ。創価学会は公明党という支援政党を自ら立ち上げ、自公連立政権の一翼を担う形で表舞台の政治に参画してきた。一方、統一教会は自由民主党をはじめとする既存政党の個別議員に対し、秘書派遣や選挙運動の手伝いといった形で潜行的な浸透を狙った。表と裏、自立と依存。このアプローチの違いこそが、政界への波及効果を大きく二分する要素となった。
一方で、両者には知られざる共通点もある。強固な組織的結束力と、世襲・二世問題に直面する組織構造の疲弊だ。信仰を巡る親子の葛藤や高額寄付問題の残響は、いずれの組織にとっても避けて通れない現代の課題となっている。