静寂が求められるオフィスや図書館で、継続的に響く「ズルズル」という音。職場でのコミュニケーションを阻害し、周囲に強い不快感を与える原因として頭を悩ませる人は少なくない。しかし、本当に恐ろしいのは周囲の視線ではなく、体内で静かに進行する病変だ。
鼻を奥へと強くすい込む動作は、鼻腔から喉へと続く上咽頭に強い摩擦と刺激を与える。これが慢性的な上咽頭炎を引き起こし、後頭部の重だるさや喉の違和感、さらには自律神経の乱れに繋がることが臨床現場で実証されている。また、アレルギー性鼻炎を抱える患者が鼻水を排出せずにすい込み続けることで、粘度の高い鼻汁が鼻腔奥に留まり、雑菌の繁殖を許してしまう悪循環に陥るのだ。