物語の演出手法として巧みに取り入れられているのが、近年のヒットコンテンツである恋愛リアリティ番組のようなドキュメンタリータッチの撮影手法だ。台本が存在するのか否かさえ曖昧な境界線上で繰り広げられる感情の衝突は、観客に強烈な没入感と心理的動揺を与える。
この演出によって浮き彫りになるのが、大手の芸能プロダクションが所属タレントをどのようにコントロールし、商品としてパッケージングしているかという冷徹な裏事情だ。スカウト、極密のレッスン、イメージ管理、そして不都合な真実のもみ消しに至るまで、エンタメの舞台裏で動く大人たちの権力構造が生々しいエピソードとともに展開していく。