見学の満足度を格段に高めるのが、「ここで何が研究されているか」を事前に知ること。2026年現在、筑波宇宙センターが中心的な役割を担う主なプロジェクトを整理する。
月探査計画「SLIM」後継と月面拠点構築への布石
2024年1月に月面着陸に成功した小型月着陸実証機「SLIM(スリム)」の技術的成果をベースに、JAXAは2026年以降の月面探査計画の具体化を進めている。筑波宇宙センターの研究チームはとりわけ着陸誘導制御技術の精度向上にフォーカスしており、将来的なアルテミス計画参加へ向けた技術的地盤固めが続いている。
次世代ロケット「H3」の量産体制確立
2024年の2号機打ち上げ成功を経て、H3ロケットの年間複数回打ち上げ体制の確立が2026年の重点課題となっている。筑波センターでは衛星との統合試験や打ち上げシーケンスの検証が行われており、スペースドームの展示でもH3に関連するパネルが順次更新されている。
「きぼう」実験棟の利用拡大と民間開放
ISSの運用延長が2030年まで確認される中、JAXAは「きぼう」実験棟を活用した民間企業・大学との共同研究を積極的に拡大している。筑波センターにある「きぼう」運用管制室は24時間365日稼働しており、日本の宇宙実験の司令塔として機能し続けている。