太陰太陽暦(旧暦)の8月15日にあたる夜を指す中秋節。太陽暦を採用する現代において、その日付は毎年スライドします。2026年中秋節の日本における日程は、9月25日(金曜日)です。この日の夜に見上げる月が、いわゆる「中秋の名月」にあたります。
ここで多くの人が疑問を抱くのが、休日の扱いです。中国や台湾、香港、ベトナムなどでは、中秋節は法定祝日として定められ、週末と連結した大型連休になるケースが一般的です。街中が帰省ラッシュに包まれ、離れて暮らす家族が一堂に会する一大イベントとして機能しています。
一方、現在の日本において中秋節やお月見は国民の祝日には指定されていません。かつての旧暦時代は生活サイクルそのものが月の満ち欠けと連動していましたが、明治の改暦以降、日本の祝日体系からは外れました。しかし、祝日ではないからこそ、仕事帰りに夜空を見上げたり、和菓子店に立ち寄って季節限定の和菓子を買い求めたりといった、日常の中のささやかな情緒として愛され続けています。