ブランドロゴが大きく印字されたフレームを掛け、ステータスを主張する時代は完全に終わった。現在、世界中のハイエンドなマーケットを席巻しているのは、一見するとブランドが分からないほど洗練された「クワイエット・ラグジュアリー」の思想だ。
その中心地に位置するのが、まさに日本の職人仕事が生み出す精密なアイウェア群である。一目見ただけでは分からない。しかし、手に取った瞬間の重量バランス、ヒンジの緻密な滑らかさ、光の反射まで計算し尽くされたメタルパーツの切削面に、圧倒的な差が宿る。見せびらかすためのファッションから、個人の美学を満たすためのプロダクトへ。時代が求めた回答が、このフレームに凝縮されている。